· 

2023年度赤い羽根・重症児等とその家族に対する支援活動応援助成

2023年度「赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン・重症児等とその家族に対する支援活動応援助成」での活動報告とご寄付へのお礼

 

昨年度は助成に採択いただいたおかげでたくさんの有意義なホスピタルアートの活動を実施させていただきました。

ありがとうございました。画材を持って病院を訪問するたび、患者様やご家族への入院中生活への「ケアにつながるアートとの関わり」を提供できることに感謝の念でいっぱいでした。また、病院とギャラリーの両方で展示することによりたくさんの方々にも関わっていただけました。

 

ひといろの活動に賛同してくださったアーティストとの協働により、入院生活をしている病児とご家族にも、好きなものを選んだり、豊かな表現で個性を発揮したり、創作を一緒に楽しんだり、新たなアートの価値観に出会う機会を楽しいコミュニケーションの中でお届けできたように思います。

 

また、ギャラリーで展示した後病院への展示を行うことで、病児とアーティストとの合作を病院外の一般の方々にもご高覧いただき、医療へのアート活動について知って感じていただける交流がたくさん生まれました。

 

「赤い羽根 重症児などとその家族に対する支援活動応援助成」にご寄付頂いた方々に心よりお礼申し上げます。

また、ご参加いただいた患者様、ご家族、医療従事者の方々、協働にお力を注いで下さったアーティストの皆様、本当に有り難うございました。

 

活動報告 2023.04.01~2024.03.31

 

リンクをクリックすると、事例の詳細ページにとびます。

■地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪母子医療センター/4階から6階の6つの病棟の通路/入院中の病児と  家族のべ186名が参加(協働:井上信太氏)

 

すべて色や形の異なる葉っぱのレリーフに患者やご家族が絵を描き入れることで参加。病棟保育士様のご協力により、非対面で実施。ギャラリーではすべての葉っぱを用いて壁面構成し展示。一方病院での展示は制作したグループの病棟ごとに異なるフォーメーションを構成し、見る人が物語を紡げるように展示した。

 

 

https://www.hito-iro.com/works/hospital-art/めぐる葉っぱと希望の小鳥/

 

地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪母子医療センター/1階外来の待合スペース通院中の病児と家族約79名が参加(協働:井上信太氏)

 

すべて色形の異なる葉のレリーフに患者やご家族が絵を描き入れることで参加。院内のプレイスペースで通院中の親子対象にワークショップを開催した。病院ではアーティスト制作の大きな動物のレリーフと組み合わせて、患者製作の葉っぱを一緒に壁面構成し展示した。

 

https://www.hito-iro.com/works/hospital-art/めぐる葉っぱとみんなの仲間/

 

 

地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪母子医療センター/1階外来処置室入院中の病児約10名が参加(協働:尾柳佳枝氏・山本真由紀氏) 

 

入院中の中高生を中心とした患者が制作参加。作家のカラーパレットを使用し絵の具を用いて各自パーツを制作した。それらのパーツで制作したモビールをギャラリーで展示。病院には小さなサイズのモビールに作り替え展示した

 

https://www.hito-iro.com/works/hospital-art/すきなながめ/

 

地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪母子医療センター/4階病棟中廊下入院中の病児とご家族約20名が参加(協働:宇加治志帆氏・林都資恵氏)  

 

入院中の未就学の病児とご家族が制作参加。羽状の布にフィンガーペイントを施した。ギャラリーでは治療中の子供が受け取るビーズからイメージした作品を展示、病棟にはアヒルの親子の絵画への素材に組み込んで展示した。

 

https://www.hito-iro.com/works/hospital-art/おさんぽ/

 

■大阪赤十字病院附属 大手前整肢学園/1階エントランス入院中の病児と通院の親子約20名が参加(協働:いまふくふみよ氏)  

 

 

通院中の未就学の病児とご家族、入院中の重症心身障がい児に新聞をビリビリ破く遊びで制作参加いただいた。破いた新聞紙を模様に定着させた天然の染色の作品が完成。風にそよぐ作品は、ギャラリーの形をそのままに展示した。

 

https://www.hito-iro.com/works/hospital-art/みんなの遊びワクワク飛び跳ねた-1/

 

■大阪赤十字病院附属 大手前整肢学園/1階エントランスと2階病棟/入院中・通院中のの病児親子が音を楽しむ(協働:5 SENSES+氏)  

 

こちらの作品は音楽療法にも用いられるウィンドウチャイムを、ホスピタルアートの作品として制作した。空気の流れや、手で触れる事により小さい癒しの響きが楽しめる。重症心身障がい児の聴覚に随時届けられるよう院内展示。

 

https://www.hito-iro.com/works/hospital-art/くうきの音色/

 

■社会医療法人 愛仁会 高槻病院/小児科処置室と病棟プレイルーム/入院中の病児と通院中の親子、医療従事者約70がパーツ作りで制作参加・日々動かし楽しむことで参加(ギャラリー展示期間に市民約20名も病院に届けるパーツ作りに参加)(協働:井上信太氏)

 

パーツを動かして絵作りができるマグネットボード。パーツ作りをギャラリーと病院の両方で実施。患者やご家族、医療従事者に参加いただき、ユニークで多様な昨日が沢山生まれた。日々の遊びにも役立てていただいている。

 

https://www.hito-iro.com/works/hospital-art/みんなで作る絵動く絵画

 

■入院中の患者とアーティストのコラボ作品を展示、後に作品は病院で展開/大阪府立江之子島文化芸術創造センターでの「ホスピタルアート fromギャラリー展」/来場者のべ280名/読売新聞、毎日新聞、 NHK関西より取材

 

会期/時間:2023年11/15(水)~26(日) 11: 00~19:30 (月曜休館 最終日は16:00まで)
参加アーティスト:
いまふく ふみよ 井上 信太  尾柳 佳枝  宇加治志帆 TAKA  北東紗輝 mi-sha  5SENSES+
1)関西圏の2カ所の病院に入院中の多数の重症児やご家族と、アーティストとのコラボ作品をギャラリーで公開
2)1人のアーティストが、がん治療中に自らの為に作ったものや綴った日記、側においてきた物等のある室内的空間に間近にふれる
3)がんサバイバーや重症心身障がい児が経験してきた三者三様のアートとの関わりを綴るZINE:セルフケア/アート編