ホスピタルアートとは
私たちの考えるホスピタルアートとは、
「患者やご家族、医療従事者など病院におられる方々が、医療環境の中でアートと関わり合うことによって、より良い影響が生まれることを目指すもの。」
日々活動している私たちのホスピタルアートの特徴は、建築に装飾を施すことが目的ではなく、患者さんとのアートを介した関わりの質を重視しているところです。
入院中の日々の中にも好きなものを選択したり、個性を発揮して表現に没頭したり、仲間と一緒に制作するなどの機会を創出し、心のケアにつなげたい。新たなアートの価値観に出会うことによって「病気から焦点を変える」時間を見つけていただきたい。私たちはこのような関わりをお届けしつつ、いつも患者さんを応援したいと思っています。
ある日突然患者になった日から、治療優先の日々が始まります。
その日から生活環境も大きく変わります。自然物が持ち込めない院内の生活では周りの色が限定的になりがちです。 新築で綺麗な病院であっても、色みやトーンのかたよりは生じ、成長期のお子様の環境としては少し課題も感じられます。
これらの課題も考慮にいれつつホスピタルアート であらたなストーリーをひろげられるよう、医療環境を豊かに、視線を少し上向けるようなケアにつながるアートの取り組みや導入をおすすめしています。
ヒアリング、現地調査から、病院の方々とアートワークを重ね、無機的な景色に、少しでも豊かさを付加できればと考えています。
病院の新築時だけでなく、稼働中にこそ生まれる課題に対応して、その規模に合わせた作品を柔軟にご提案しています。 建築を傷めず、原状回復が容易な手法で設置も可能です。
また患者様、ご家族、医療従事の方々が参加して作るアートは、 連帯感やコミュニケーションを増やし、病院側の患者様への気遣いを伝える方法の1つにもなり得ます。
お問い合わせ欄よりいつでも随時ご相談を受け付けております。
(コロナ渦では、非接触、非対面で遠隔的に合作することも可能です)
地域性からストーリーを紡ぐアート
東大寺福祉療育病院
ホスピタルアートの制作は、できるだけ広く、病院におられる方々にご参加いただいております。
個性を能動的に表現し、アーティストとの合作で作品を作り上げ、全体として眺める視点を持つことから、連帯感、達成感をストーリーで感じていただきたく計画しています。
今回は、奈良の植生の様々な葉っぱや、正倉院に伝わる伝説の動物「花しか」を題材に障がいのあるお子様にも扱いが容易なステンシルで、色とりどりの葉っぱを集めさせていただきました。
その他のホスピタルアートの事例は、下の導入事例一覧のボタンをクリックして、ご覧いただけます。
関西圏の11の医療機関において、アーティストとの協働36事例 ,のべ760名の患者様や医療者との合作(〜2023)
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